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仏壇とは

 仏壇とは、仏教の教えが基礎になりつくられたものであり、また日本の精神文化の現れの一つでもあります。
古来、様々な形で氏神や先祖を祭る祭壇であったものが、室町時代にできた住宅形式【書院造】の影響により、床の間へと変化。その床の間が遠い先祖を祭る仏壇になりました。
それが日本の精神文化の象徴として現在も受け継がれております。日本における仏壇の歴史は今から一千年以上も前、天武天皇の時代にさかのぼります。有名な法隆寺の玉虫厨子も仏壇で、最古の仏壇として知られております。
 仏壇が一般にでまわりはじめるのは室町時代からで、本格的に普及したのは江戸時代からです。
明治時代に入り、浄土真宗系以外の宗派で、各宗派の持ち味を出そうとして様々なタイプの仏壇がつくられました。
わが社で製造しております唐木仏壇もこの時代につくられはじめたものです。
 近年、家具調仏壇が登場し、またそのフローリングの床にもあうというスタイルから家具調仏壇を求められる方もいます。




仏壇の産地

ここ10年余りで仏壇が海外で生産されるようになり今では本数ベースで80%以上が海外で生産されています。
その為、産地は国内と海外のふたつに大きく分けられます。
一般的には国内が高級品、海外が普及品と考えられます。
小売店で20万〜30万迄の価格で販売されている仏壇は、ほとんど海外製品と考えられます。

仏壇の生産地
国内唐木仏壇徳島・静岡
金仏壇京都を始めとして全国に産地がある
海外中国・インドネシア・ベトナム・タイ





仏壇購入のヒント

産地及びメーカー名を確認されて購入する事をお勧めします。
仏壇は一般の消費者の方にはとても解りにくい商品だと思われます。 品質は見ただけでは仏壇の職人でも判断できません。品質表示もしていない場合があり、なおさらです。
各産地で一定以上の品質基準で仏壇が製作されています。産地及びメーカー名を確認することはひとつの品質確認となると思われます。





唐木仏壇とは

我が社が製造しているタイプの仏壇、唐木仏壇。
唐木仏壇は木目の美しさを生かしたつくりが特長で、金仏壇などと違い、金箔などによる豪華な装飾がありません。
黒檀・紫檀・鉄刀木などの唐木をつかってつくられております。


唐木について

唐木とは高級家具、細工物などに賞用されている木材につけられたグループ名です。
黒檀、紫檀、鉄刀木などがこの中に含まれております。
以下は我が社の使用しております唐木についての説明です。

黒檀(こくたん) 産地:インドネシア

黒檀には本黒檀、縞黒檀、青黒檀などがあります。
現在、本黒檀の産出量は極めて少なく、現在仏壇に主に使われているのは縞黒檀です。
黒檀の辺材は非常に薄く、淡い革色〜紅革色で、短黄褐色で縦条のある黒色の心材とは違いがあり、木理は通直、肌目は非常に細かく滑らかで光沢があります。
無味無臭で非常に重く、また、硬さのあまり囲うがやや困難ですが、耐久力のある非常に強い材です。



紫檀(したん) 産地:ラオス、タイ、ベトナムなど

材が堅く心材は濃色ですが均一でなく、赤褐色、濃褐色、黒色などの縞を示し美しく、また耐久性も非常に優れております。
木材が紫色を帯びているので紫檀の名がついております。
正倉院御物にある唐木細工の中でもっとも多く見られるものであり、古くから珍重されてきた銘木です。



紫檀(パオロサ) 産地:コンゴ、ガボン、ザイールなど

紫檀として扱われております、少し特色が違います。
心材の色調は多くの色が混在し、赤色、紫色、橙色などが複雑な縞を作っており、非常に堅く、シロアリ、腐朽に抵抗性が高いです。



ゴールド紫檀 産地:メキシコ、コスタリカ

生息状況は稀で、高価な材料です。
木の大きさは小木から大木まで様々。
心材は黄色見がかった茶色で不規則な木目をしております。
木質は濃密で表面は磨くと美しい光沢を持ちます。



鉄刀木(たがやさん) 産地:東南アジア、西インド諸島など

辺材破綻黄白色で、心材は黄褐色、褐色、淡い村策、褐色と様々で、黒状班を有しております。
材は非常に堅く、強靭。極度に耐久力があるため、加工はやや困難ですが仕上がりは光沢を見せ美しいです。
特に板目材に美しい木目を見せます。



シャム柿(しゃむがき) 産地:ガテマラ、メキシコなど

心材は赤褐色で黒い独特の模様を伴います。 直径は20cm〜40cmくらいのものがほとんどで、小木が多く、大木はまれです。
生息状況はまれであり高価な材料です。
磨くと光沢が現れ、仕上がりは非常に美しいです。


 


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