2008年5月1日(木)13:03時点
![]() 権中納言定頼 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 | ![]() 謙徳公 あはれともいふべき人はおもほえで 身のいたづらに成りぬべきかな | ![]() 藤原興風 誰をかもしる人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに | ![]() 猿丸大夫 おく山に紅葉ふみわけなく鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき |
![]() 源重之 風をいたみ岩うつ波のおのれのみ くだけて物を思ふころかな | ![]() 俊恵法師(僧侶) 夜もすがら物思ふころは明けやらで 閨のひまさへつれなかりけり | ![]() 柿本人麿 あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む | ![]() 後京極摂政前太政大臣 きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣片敷きひとりかも寝む |
![]() 恵慶法師(僧侶) やへむぐらしげれる宿のさびしきに 人こそ見えね秋はきにけり | ![]() 右大将道綱母(女流歌人) 嘆きつつ独りぬる夜の明くるまは いかに久しきものとかはしる | ![]() 式子内親王(女流歌人) 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする | ![]() 大納言公任 滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ |
![]() 文屋康秀 吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ | ![]() 道因法師(僧侶) 思ひわびさても命はあるものを 憂きにたへぬは涙なりけり | ![]() 大僧正行尊(僧侶) もろともにあはれと思へ山ざくら 花よりほかに知る人もなし | ![]() 従二位家隆 風そよぐならの小川のゆふぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける |
![]() 小式部内侍(女流歌人) 大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立 | ![]() 大弐三位(女流歌人) 有馬山いなの笹原風ふけば いでそよ人を忘れやはする | ![]() 清少納言(女流歌人) 夜をこめて鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ | ![]() 順徳院(天皇) ももしきや古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり |
![]() 中納言行平 立ちわかれいなばの山の峰におふる まつとしきかば今かへりこむ | ![]() 中納言家持 かささぎのわたせる橋におく霜の しろきをみれば夜ぞふけにける | ![]() 能因法師(僧侶) 嵐ふく三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり | ![]() 和泉式部(女流歌人) あらざらむこの世のほかの思ひ出に 今ひとたびの逢ふこともがな |
![]() 喜撰法師(僧侶) わが庵は都のたつみしかぞすむ 世をうぢ山と人はいふなり | ![]() 右近(女流歌人) わすらるる身をば思はずちかひてし 人の命のをしくもあるかな | ![]() 安倍仲麿 天の原ふりさけみれば春日なる 三笠の山に出でし月かも | ![]() 法性寺入道前関白太政大臣 わたの原こぎ出でて見ればひさかたの 雲居にまがふ沖つ白波 |
![]() 入道前太政大臣 花さそふあらしの庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり | ![]() 二条院讃岐(女流歌人) わが袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわくまもなし | ![]() 文屋朝康 白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける | ![]() 小野小町(女流歌人) 花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに |
![]() 大江千里 月みれば千々に物こそ悲しけれ 我が身ひとつの秋にはあらねど | ![]() 源宗于朝臣 山里は冬ぞさびしさまさりける 人めも草もかれぬと思へば | ||
| 計34枚。 | |||
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