CT検査(胸部、腹部、頸部など)
CTとは、Computed Tomographyの略語です。 X線写真は肉眼では見えない身体内部の構造が映像として眼で見えるようになりますので、非常に優れた診断方法として過去から現在にわたり、広く各科領域で利用されてきました。 しかし、一枚のX線写真は、いろんな深さの正常および異常組織の重なったものですから、判定が困難な場合も多くあり、 そのため身体内部の一定断面の映像を撮影する方法が色々試みられてきました。
その結果、従来、物理的な方法で身体の一定断面のX線画像を得る方法が主として用いられてきました。 しかし、このような方法で得られた画像は不鮮明で、満足するべき状態ではありませんでした。 近年のコンピューター技術の著しい進歩は、この問題の解決に素晴らしい成果を上げ、私たちは被検者に何等苦痛を与えることなく、 身体内部の解剖学的情報を極めて鮮明な画像として容易に把握することが出来るようになりました。 その結果、CT検査法は、日常臨床において必要不可欠の検査方法となりました。
その後、CT装置の改良が進み、当病院では最も進歩したCT装置であるHelical CT装置を設置し、診断に役立てています。 以下、CT法により診断された例を幾つか例示します。
1.胸部CT
悪性腫瘍の多発性肺転移
2.腹部CT
悪性腫瘍の腹部リンパ節
転移と多発性肝転移左腎結石
胆嚢結石
3.ヘリカルCT
肝血管腫
多発性肝癌
胆管癌(造影CT)