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当院実施の各種検査の意義

上部消化管X線検査

上部消化管透視は、胃、食道、十二指腸疾患を主たる対象として行う検査法です。 これらの臓器の主要な疾患としては次のようなものがあります。

食道疾患食道炎、食道癌、食道狭窄、食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、食道静脈瘤
胃疾患胃の位置・形態異常、急性・慢性胃炎、ビラン性胃炎、急性胃・十二指腸粘膜病変、胃癌、胃ポリプ、胃肉腫、胃静脈瘤
十二腸疾患十二指腸潰瘍、十二指腸炎、十二指腸憩室、十二指腸乳頭部癌

1996年(平成8年)における身体各部の悪性腫瘍(癌)による死亡数

部位死亡数
32,384
大腸18,103
29,190
35,023
その他50,124
164,824
17,781
大腸14,527
17,052
13,018
乳房7,900
子宮4,963
その他31,118
106,359

(厚生の指標臨時増刊:国民衛生の瞳孔、1998年、第45巻、第9号から引用)

我が国における死亡原因の第一位は悪性腫瘍で、胃癌は長い間、悪性腫瘍の中で最も高い死亡率を占めてきました。 しかし、食生活の改善、医療技術の進歩による早期胃癌の診断法の進歩、集団検診の普及などのために、胃癌による死亡率は昭和40年代から大きく低下しています。 しかし、上の表に示しますように、なお胃癌の死亡数はかなり多く、しかも早期診断さえつけば完全治癒が期待できる疾患でありますから、 禁煙による一次予防運動の推進と共に、人間ドック、集団検診による早期診断が極めて重要な意義を持っています。

平成7年度に徳島県総合健診センターが実施した胃癌集団検診成績

項目一般住民健診事業所健診
受診者数23,404人10,302人
要精密健診者数2,991人1,252人
要精検率12.8%12.2%
精密検査受診者数2,505人909人
精検受診率83.8%72.6%
発見胃癌患者数41人9人
受診者全員中での胃癌発見率0.18%0.09%
精密検査受診者中での胃癌発見率1.6%1.0%

(平成7年度事業報告書、徳島県総合健診センター、平成8年12月から引用)

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