自分で考えられない犬

もう一つ 犬の訓練をするについて知っていなければ
ならないことは
犬は私たち人間と違って 自分で物を考えることはできません
これが大きな特徴です
このことを 常に考えていませんと
思いがけない失敗を繰り返す ことになり
せっかく うまく訓練が できあがっているのに
土台から台なしに なることが あります

犬は体験の積み重ねに よって 物事を行うものです
ここに われら人間との 大きな違いがあるのです
ですから よい体験を次々と かさねることで よい訓練が出来あがるもので
その過程で 一度でも まずい体験を体得することで
くずれて しまうものです

訓練をつけるには このようなところも 詳細に気を使わなければならない
むずかしさが あります
一つの手の動かし方 声のかけ方 引き紐の扱い方で
犬の動きに微妙な影響を あたえるものです
ですから ちょっとの油断もできません

ここにも訓練のむずかしさがあり 反面楽しみもあり 訓練の醍醐味も
このような ところも 生まれてくるのではないかと思われます

訓練競技会で 人犬一体となって なんの こだわりもなく
淡々と いかにも 楽しく 嬉しく
そして活気溢れる妙技に 人犬共に酔う場面に接する
ことが あります

これが 真髄だと いうことが できましょう

訓練の楽しみと喜び
まず自分の性格を知ること
犬の性格も考慮して
愛情という絆
自分で考えられない犬
人と犬の和の大切さ
しからない訓練を

 

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