パーキンソン病の臨床症状  → 戻る


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1. 運動障害

振戦:

静止時振戦を特徴とし、丸薬まるめ運動(pill-rolling movement)と呼ばれる特徴的な4-6 Hzの振戦がみられる。精神的緊張(例:100からの数字の逆唱など)により振戦は増強し、睡眠により消失、運動中は減弱する。病初期には一側上肢、もしくは下肢にみられ、病期の進展と共に振戦は両側性となってくる。

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筋固縮:

固縮とは、安静時に四肢、躯幹の関節に他動的屈伸運動を加えたときの筋緊張の亢進をいい、パーキンソン病では、ガクガクと断続的な抵抗を示す歯車様固縮(cogwheel rigidity)や持続的な抵抗を示す鉛管様固縮(lead-pipe rigidity)がみられる。『固縮のないパーキンソン病はない』とまでいわれており、診察時に一見固縮がないようにみられても、反対側の上肢もしくは下肢に随意運動を反復させる(私は反側肢でのグー・チョキ・パーの連続運動を利用している)ことにより、固縮は著明に増強される。この反側肢の運動(contralateral voluntary movements)は、その患者のもつ最大の固縮を引き出してくれ、外来診察、ベッドサイドはもちろんのこと、術中の手術効果の判定にも大いに利用される。

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無動:

無動とは、動作の意図的開始障害である寡動(hypokinesia)と動作の遂行障害である動作緩慢(bradykinesia)に代表される随意運動障害をいう。すくみ(start hesitation / freezing phenomenon)、小刻み歩行(short-stepped gait)、仮面様顔貌(mask-like face)、小字症(micrographia)、小声症(hypophonia)などもこの範疇に含まれる。

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★ 奇異性歩行(kinesia paradoxia):歩行時のすくみが、視覚刺激で改善することがある。

この現象を利用した歩行障害(すくみ)への対策法:

1) 床にマーカをつける。

2) すくみが生じたときに介助者が足を出し、またいでもらう。

3) パーキンソン病杖。

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姿勢障害:

パーキンソン病に特徴的な姿勢異常は、立位で躯幹上部を前屈させ、頭部を前方に突き出す形でみられる。

 → 数年後 → 

この前屈姿勢は、仰臥位をとらせると矯正されることが多い。姿勢反射障害としては、前方突進(propulsion)、側方突進(lateropulsion)、後方突進(retropulsion)などがみられる。共同運動・連合運動障害としては歩行時の腕の振り(arm swing)の消失や転倒しそうになった時の防御反射(立ち直り反射)の消失がみられる。

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【日内変動】

 パーキンソン病の症状は、1日の間で変動がみられることがある。また、1週の間でも、1年の間でも変動がみられる。

(例:下図の株価と同じ様に変動あり)


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