H18年11月12日公開開始

< Last update: July 2, 2007 > 


access No.=  (06/11/12-)

お知らせ

☆2007/4/22: データの出入でデータをエクスポート・インポートする際は、必ずエクスポート・インポートするファイルタイプをFileMaker Proとしてください。他のファイルタイプでデータの出入をすると、エラーが発生し、データの転送がうまくいかないことが判明しました。


1. はじめに

プログラムを立ち上げると、アカウント名とパスワードを聞いてきます。どちらも半角小文字で slta と入力してください。

パスワードは、利用者で変更可能でありますが、パスワードを忘れると、ファイルを開けることができなくなります。

ご注意下さい。

プログラムのスタート画面です。

開発者名、連絡先、使用契約、注意事項などが明記されています。

『同意する』をクリックすると、ホーム画面に移動します。

『同意しない』をクリックすると、終了します。

【注意】

『使用上の注意』をクリックしますと、使用上の注意点が明記されます。


【注意】

1. 本ソフト(無料)は、日本高次脳機能障害学会が開発した標準失語症検査(SLTA)のデータ記録用のソフトであり、検査自体は、SLTA(新興医学出版社)がないとできません!

2. 本ソフト(無料)を単独で使用の場合は、『患者基本ファイル』(有料)を時々探すことがありますが、全て無視をしてキャンセルで対応してください。今後、本ソフトと連携した電子カルテファイルを有料で公開予定です。

3. 以下に解説する図表は、以前のV.1のものと、今回のV.2のものが混在しますが、使用方法(構成概念)はどちらも同様です。


2. ホーム画面

SLTA*Database V.2のホーム画面です。

個々のボタンをクリックすると、種々の画面に移動します。

開発者名をクリックすると、スタート画面、連絡先、注意事項が明記されています。終了ボタンをクリックするとプログラムが終了します。

まず、DATA入力ボタンを押してみて下さい。

なお、どの画面からも、ホームボタンをクリックするとこの画面に帰ります。

ホームボタン: 


3. DATA入力画面

 (1)→DATA入力の画面です。画面左上端のホームボタンを押すと、ホーム画面に戻ります。

 (2)→画面上の新規ボタンを押すとデータファイルが一個追加されます。


それでは、新しいデータファイルを作成します。新規ボタン【New】を1回クリックしてください。

 新しいデータファイルでは→

名前・(ふりがな)・生年月日、住所 etcを入力して下さい。(名前生年月日必須入力項目です)

(注意:氏と名の間にはスペースを1個入れておいて下さい)

四角枠の性・診断・教育などは、ポップアップメニューで選択して下さい。リストにない場合は、その他を選択すると自由に入力できます。また、編集で選択項目の編集も可能です。

選択項目を消去したいときには、入力枠をマウスで指定後にdelete keyを押すと消去されます。


 (4)→CT/MRIと記された破線の枠内をマウスでクリックすると実線の枠に変化します。

    拡大をクリックするとMovie/Voice/CT画面(後述)に変わります。

 (3)→次にCT/MRIもしくはPPと記した左の青色のボタンをマウスでクリックしてみて下さい。

PowerPoint(使用するコンピュータでPowerPointが使用可能な場合に限ります)が自動的に立ち上がり、CTの断面模式図が表示されます。(詳細は後述


注:PowerPointがインストールされているコンピュータで、【PPのボタン】をクリックしても、『CT_Map.pptが見つかりません』と表示され、CT_Map.pptが自動で立ち上がらない現象が機種によって出現することがあります。この様な場合は、一連のソフトのフォルダ内から、CT_Map.pptのファイルを探しだし、一度、PowerPoint自体で直接このファイルを立ち上げてみてください。この操作で、バグは改善されると思います。


4. DATA入力画面(神経症状の登録)

 神経症状は、神経症状(登録用)のポップアップメニューから選択してください。マウスを移動しながら項目を探し、その項目でマウスを放すとその項目が登録されます。複数項目が該当する場合には、shiftキーを押しながら、操作を繰り返して下さい。登録された神経症状の項目は画面左端の神経症状に連記表示されます。神経症状の登録は、神経症状選択ポップアップメニューの最下段にある編集で自由に追加・編集が可能です。

 神経症状の項目を全消去するときには、神経症状(登録用)のフィールドをクリックし、deleteキーを押すと、登録された神経症状が全て消去されます。


5. DATA入力画面→6段階入力画面

 各検査項目(例:1単語理解、2短文理解など)のボタン、もしくは、ホーム画面の6段階入力のボタンを押して下さい。


6段階入力画面が立ち上がります。点数をクリックし、成績を入力して下さい。

矢印をクリックすると次の項目に移動します。

段階6が多い場合は、最初に【All 6】をクリックすると、画面上の全項目が段階6で入力されます。次に、段階6以外の項目のみ、変更してください。

また、I聴く:1単語理解ボタンを押すとDATA入力画面に戻ります。


6. 簡易入力

5/6段階の正答数のみ入力する場合には、画面右上の簡易ボタンもしくは、ホーム画面の簡易入力ボタンを押して下さい。


簡易入力画面では、5/6段階の正答数のみ入力して下さい。


7. 機能評価-1

Data入力ができますと、機能評価マップのボタンを押して下さい。

 


機能評価-2

SLTAの検査成績の機能評価マップです。赤線が重度のライン、青線が中度黒線が非失語のラインを示しています。重症度は、自動的に、重度、中度、軽度正常の3段階に分類表示されます。* 一個が10%を示します。

この機能マップ機能評価1機能評価2で失語タイプと重症度をご検討下さい。それぞれ、ボタンをクリックすると画面表示が変わります。

さらに、機能評価1の画面では、上段の詳細グラフをクリックすると、簡易帯グラフが表示されます!

また、経時的変化や症例間の対比は相互比較縦相互比較横で試みて下さい。


8. PowerPointでの操作

PowerPointがインストールされているコンピュータでは、この操作が可能です。この操作により、簡単に病巣の模式図を登録することが可能となります。PowerPointが操作できないコンピュータでは、このパートはスキップしてください。

☆ CT/MRI断面模式図-1

スライド1(カラー表示)もしくは2(グレイ表示)のいずれかを選択してください。


☆ CT/MRI断面模式図-2

 画面はPowerpointによるCT/MRI断面の模式図ですが、PowerPointの曲線描画ツールを使用します。

 線カラーを赤に設定し、赤線で病巣部位を入力します。


☆ CT/MRI断面模式図-3

スライド2のグレイ表示の画面で病巣部位を赤線で入力した例です。

注意:

 画面の赤枠は、画面の位置設定に重要な役割を果たしています。決してこの赤枠は消去しないで下さい!


 編集より、“全てを選択”を選択してください。

 次に、“コピー”を選択します。

 この操作により、病巣部を示した赤線と、位置情報をもつ赤枠のみがメモリー内に記憶されます。


☆ CT/MRI断面模式図-4(開いている項目の切り替え)

Macintoshの場合は、キーボードの【コマンドキー(アップルマークが付いたキー)】()を押しながら、【Tabキー】()を押すとスライド下段で示したように、開いている項目を切り替えることが可能です。

Windowsの場合は、キーボードの【Alternate キー】()を押しながら、【Tabキー】()を押すとスライド下段で示したように、開いている項目を切り替えることが可能です。

この操作により、SLTA Databaseに戻ってください。


☆ CT/MRI断面模式図-5

CT/MRIの画像フィールド内(□)をクリックし、同フィールドをactiveな状態とし、編集より“ペースト”を選択しますと、CT/MRI画像で入力した病巣部を示す赤線と赤の外枠が入力されます。

CT/MRIの基本画面の上に赤線の病巣が重なって表示されます。

PowerPointの終了時に 、『Dataの保存』をきいてきますが、すべて"保存しない"で終了して下さい。さもないと、設定が狂ってしまう可能性があります!


 この逆操作をし、SLTA DATABASEの画像データをコピーして、PowerPointの画像上にペーストを行います。これをPower Pointの同一画面上で繰り返しますと、下図のように、PowerPointで病巣部位の重ね合せ表示も可能となります。


9. Movie / Voice / CT

ホーム画面からMovie / Voice / CT ボタンをクリック

QTムービーdata や CT/MRI等の画像データ、 音声 も登録できます。

方法:QTムービーフィールド枠をクリックしフィールドをactiveにし、上段の挿入から、QuickTimeを挿入を選択し、ファイルからムービー取り込みます。再生は、ダブルクリックで可能です。

音声は、サウンドボタンをダブルクリックすると、マイクから登録し、また、再生も可能です。


10. CTの病巣部位の登録

画像所見は、       このCTの画像を参考にしながら、

『 4LT/4LB/5LB 』 等と登録して下さい。

例:5LB = 5(スライスレベル5)+L(左)+B(病巣部位B)

複数の病巣は: 5LB/5LT/6LT として記載する。(画像の右・左は、約束事ですので、ご自分で決定してください。最近は、右を左側に、左を右側に表示するのが一般的となっています)

この様に入力すると、病巣部位を記号で検索することが可能となります。

(検索法は、ファイルメーカーProの説明を参照のこと!)


11. 情報提供などでのデータの提供

太い赤矢印で作成した【情報出入】のボタンをクリックしますと下のような画面になります。

必要な、件数のみ選択し、【Data→出力】してください。

逆に、提供されたDataは、【Data←入力】で入力できます。

(注意!)  New !

1) 必ずエクスポート・インポートするファイルタイプはFileMaker Proとしてください

2) 【現在のレイアウト(「一列成績表」】 【現在のテーブル(「SLTA」)】 に変更し、フィールドのエクスポート順を一度 【全て消去】 した後に 【全て移動】 としてから、【エクスポート】 をクリック してください。

3) ファイル名を入力してData出力ファイルを作成してください。


12. 同一個人のData検索法

基本データ入力画面の右上方に【個人検索】というボタンがあります。このボタンをクリックすると、一連の同一個人のデータのみが表示されます。


13. その他の機能

様々なボタンをクリックすると、いろんな機能が動作すると思います。(各検査項目の平均値や標準誤差もでます!)

ご自分でご確認下さい。

原則的に色表示をしている文字(カーソルが手の形に変わる部位)は何か機能を持っています。

例:検査日 検査日でソート

  名前  名前でソート   etc.


→ 本ソフトウェアの入手方法


使用方法がわからなかったり、問題があれば、ご連絡下さい。

連絡先:

〒770-0028 徳島市佐古八番町4-22

       医療法人 成美会 鈴江病院

       脳神経外科  七條文雄

 電話:088-652-3121 Fax:088-623-6642

 E-mail: shichijo@nmt.ne.jp


失語症についてに戻る
ホームページに戻る