オール電化住宅再考

                                             //真/// 20060923

 「オール電化住宅」は、「電気+ガス併用」に比べて、CO2排出量が5割以上多い−という報告がある。

 

 風呂、暖房、調理などすべてをまかなうオール電化住宅は、全世帯の3%、北陸、中国、四国電力などの都市ガスのない地域では、新築戸建ての6割がこれになっている。

利用者の満足度も高い。

 それだけに「エコノミー、エコロジー、セーフティー」とPRしている電力会社関係者は反発している。

 しかし、発電するときにもCO2は出る。報告書をまとめた環境団体の気候ネットワークは、オール電化住宅と、その電力使用量のうち風呂や調理を都市ガスにした場合とでCO2排出を比べた。

 確かにおおざっぱな比較だが、必ずしも以外ではない。オール電化は、夜は昼の3分の1以下という電力料金体系を利用、夜間に高能率温水器エコキュート湯を沸かしためておく。電気代は安いが使用電力量は少ないわけではない。  排出量が増えるゆえんである。 (編集委員)

                             2006.9.17 朝日新聞

 

 建築分野でもライフサイクルコストという指標がある。

 建物が出来て、解体されるまでの総エネルギー量でそのもののコストと価値を考えることのようだが、電気の省エネについて、昔から思っていたことがある。

 ・夏の甲子園の決勝が使用電力のピークであり、それに合わせ電力会社は電気をつくっている。

・総電力量の半分以上?を原子力発電でまかなっていて、いらないからと発電量を止めたり減したりできない。

そんななか、深夜電力が安いからできればみんなそちらへ行きたがるが、それには電化住宅でないといけない。

昼間の電力が高いから、夜の安い電気を使えるのは、オール電化住宅にして、時間帯季節別契約をしないとだめ。そんなルールになっている。

電力会社のきれい、安心、安全のPRに加えて、そのあたりから、オール電化住宅が見直され増えてきた。

電気温水器やエコキュート、蓄熱式床暖房など、いろんなやりかたで深夜電力を使うようになっている。

でも、生産されている電力量は変わらないし、、使っている電力量は増えている。

1KWの電力をつくるために排出されるCO2の量は昼も夜も同じだから、使ってい電力量が増えるとCO2も増えることになる。

 

太陽光発電で、自宅で電気をつくってそれを使えば、電力会社は生産する電力量を減せるのか。

そのあたりが、解決の糸口だと思う。

こんどは、太陽光発電に使うソーラーモジュールをつくるときに使われるCO2がどのくらいなのかということになる。

25年の耐用年数があり、電気の原料が太陽光なので、CO2の総排出量は少なくなるように思うからだ。

 

さて、みなさんはどう思われますか。

 


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