6.MacOSXのX11(iBookG4導入)

 

はじめに

私がインストールに使ったのは、iBookG4 12inc(PPC_G4_800)のノートPCです。

MacOSXは、UNIXベースのOSだとは聞いていましたが、

はたしてどの程度UNIXのソフトが使えるのか試してみたい衝動にかられました。

 

なにはともあれ悪戦苦闘の末、

X11環境で、日本語入力「kinput2およびCanna」が正常に動作し、

グラフィックソフト「GIMP」が日本語表示、日本語入力可能な状態で使えるようになりました。

 

その設定作業の流れを以下へ簡単に記述します。

 

まず、

iBookG4を立ち上げます。

私は、もともとのMacOSX10.3「panther」−>10.3.2にインターネットを通じてUPしてありました。

これは、X11環境には影響ないと思います。

 

XCode Toolsと、X11 SDKのインストール

パッケージ版の「panther」には、CDが入っているらしいが、iBookG4では、

Finder−>アプリケーション−>INSTALLERSの中に「DeveloperTools」というフォルダーがあり

Developer.mpkgを起動するとインストールできる。X11 SDKは、インストールの種類でカスタマイズで指定する。

 

X11のインストール

pantherの「installerCD3」のパッケージの中の「X11User.pkg」を起動すると

自動でインストールされる。

 

EasyPackage(パッケージマネージャ)をインストール

インターネット経由でEasyPackage

URL:http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/darwin2/

からダウンロードして、デスクトップで展開してインストールする。

 

注)パッケージマネージャーには、他にも有名なFinkというのがある。

いろんなHPや掲示板でFinkを使ってのインストール方法が書かれているが、

私が試したところでは、20040325現在、Finkによるインストール作業では

gtk+及びgimpの最新バージョンでは、日本語表示「kinput2およびCanna」による設定がうまくいかなかった。

症状:gimpは起動するが、文字化けしてしまう。

$ sw/bin/gimp

Gdk-WARNING **: locale not supported by C library

$ setenv LANG en_US;/sw/bin/gimp

bash: setenv: command not found   単なる私の単純ミスかもしれないが・・・??

 

よって、Finkをあきらめ、

Finkをインストールすると出来る /sw ディレクトリーを削除してから、

EasyPackageを使ってインストールを行った。

 

日本語環境構築

まず、インターネット経由でEasyPackageを用いて「Canna」「Cannadic」「kinput2-canna」を順番に選んでインストールする。

その後で、

X11を立ち上げて、xtermターミナルで、

$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

$ chmod+w ~/.xinitrc

次にエディターviでもpicoでもいいから、そのファイルを編集する。

pico ~/.xinitrc

「xterm &」の1行上に

kinput2 &

と書き込み、picoだと、Control+O−>return−>Control+Xで上書き保存する。

 

X11起動時の環境変数設定

Property List Editorで、環境変数LANGに"ja_JP.EUC"を設定する。

注1:この環境変数の設定は次回ログイン時より有効となる。

注2:environment.plistで指定した環境変数は、X11環境だけでなくMac OS X環境全体に有効となる。

 

Property List Editorにより環境変数設定を行う

・Property List Editorを使ってenvironment.plistというファイルをつくる

・ホームディレクトリ(xtermが起動したときに$で表示される場所)

に「.MacOSX」というディレクトリをつくり、environment.plistをコピーする

 <作業手順>

(1) /Developer/Applications/UtilitiesフォルダにあるProperty List Editorを起動すると新規ウィンドウが開く。

(または「File」メニューから「New」を選択)

(2)「New Root」ボタンをクリックする。

(3)「Root」の左に表示されている三角マークをクリックすると上のボタンが「New Child」に変わるので、それをクリックする。

(4)「New Item」の文字列を「LANG」に書き換える。

(5)「Value」の欄をクリックして値を「ja_JP.EUC」と入力する。

(「Class」はStringのままで良い)

(6) 同様に「LC_COLLATE」と「LC_TIME」を追加し、値に「C」を入力する。

さらに「XMODIFIERS」を追加し、値に「@im=kinput2」を入力する。

(7) 「File」メニューから「Save As...」で名前を「environment.plist」と付けて適当な場所(ホームディレクトリ等)に保存する。

(8) ターミナルでホームディレクトリに「.MacOSX」という名称のディレクトリを作成する。

$ mkdir .MacOSX

(9) 作成したplistファイルを「.MacOSX」ディレクトリにコピーする。

$ cp environment.plist  .MacOSX/

 

この設定では、田中俊光さんの「覚え書きX11forMacOSX」

http://homepage3.nifty.com/toshi3/x11.html

を参考にさせていただきました。ありがとうございました。m(__)m

 

日本語設定がうまくいったか確認

システムを再起動して、X11を立ち上げ、ターミナルxtermから「uxterm」と打ち込むと

日本語表示の出来るターミナルが立ち上がる。

そこで「shift」+「スペース」で、□の中に「あ」と表示されたダイアログがあらわれて、

日本語ひらがなで漢字変換が出来るようになる。

 

GIMPをインストール

まず、GIMPで日本語表示できるようにするために「gtk+」インストールする。

インターネット経由でEasyPackageを用いて「分類:x11-toolkits」ー>「gtk+」(1.2.10_5)を選んでインストールする。

同様に「分類:graphics」ー>「gimp」(1.2.5)を選んでインストールする。

 

Finkを使って「gtk+」をインストールする場合には、「gtk+.info」ファイルを編集して

一部加筆(--with-xinput=xfree --with-locale=ja.JP.EUC)しなければいけなかったが、

EasyPackageによる「gtk+」ならびに「gimp」のインストールには「gtk+.info」ファイルの編集はしなくてもいいようだ。

よく分からないが、「gtk+」インストール時に自動でやってくれているのかも???

 

設定作業は、これでおしまい。

 

再び、システムを再起動して、X11を立ち上げ、ターミナルxtermから

/usr/local/bin/gimp と入力すると、GIMPが立ち上がる。

インストールガイダンスが正常に日本語表示され、インストール後の作業画面においても

文字入力「T」から、きちんと日本語での文字入力も出来る。

 

FinkEasyPackageでは、Finkの方がインストールできるアプリケーションは遙かに多い。

2つの異なるパッケージマネージャーを同時に利用することは不可能ではなさそうであるが、

異なるディレクトリーにソフトが重複して組み込まれてしまうなど、管理が煩雑になりそうなので、

当分は、EasyPackageを使うことにする。

また、どうしてもFinkに登録されたアプリケーションで使いたいものがあらわれたら、

Finkを再チャレンジすることにしようと思う。    20040331