ソナタ形式



基本的なものを示します。実際はもっと複雑です。序奏がある場合には必ずしも主調で始まらなくてもいいが、提示部の第1主題と曲の最後は主調でなければいけない。楽曲の何調はここで決定されている。
 
 (序奏)
 提示部  第1主題  主調、男性的な力強い元気な性格
       経過部   第2主題のための調を導き出すため、第1主題を展開させたりもする。属和音で半終止する場合と、終止なしに第2主             題につながる場合がある。 
       第2主題  属調、平行調、女性的な優しい歌うような性格    
       エピソード、終結部    
 展開部
 再現部  第1主題  主調
       経過部   第2主題の調が提示部とは異なるため、経過部は提示部のものとは幾分異なる。
       第2主題  主調 、同主調
       終結部
 (コーダ)                                        
 

〔具体例〕
 ピアノ教則本のソナチネアルバムに納められているソナチネやソナタの第1楽章は、簡易で基本的なソナタ形式で書かれています。クレメンティの作品36の3ハ長調の第1楽章を解剖します。 色が付いている箇所には簡単なmidiを埋め込んでいます。

  提示部 第1主題 ハ長調 第1小節から第4小節 
                   第5小節から第12小節まで経過部。この曲はハ長調の主和音で終止。                              第2主題 ト長調  第13小節から第16小節まで
                   第17小節から第26小節まで終結部。ト長調で終止。
  展開部 第27小節から第35小節まで。反転された第1主題がト長調で始まり、ハ長調で反復される。第2主題結句のリズムパターンとそ      の変形で主調であるハ長調が導き出され、終止することなく再現部に入る。
  再現部 第1主題 ハ長調 第36小節から第40小節まで。提示部より1オクターブ低くなっている。
                   第41小節より第49小節まで経過部。提示部のものより長い。属和音にて終止。
        第2主題 ハ長調 第50小節より第53小節まで
                    第54小節より第65小節まで終結部。提示部のものより少しだけ変形延長されている。コーダはなし。           
   全曲演奏 sonatine36.3.1.mid

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