No1
ヘルマン・ゲッツ 交響曲 ヘ短調 作9 (1840/1876) スイスでオルガニスト、教師、合唱指揮者として活躍。歌劇<じゃじゃ馬ならし>知られる。ほかに、ピアノ協奏曲、室内楽等がある。 |
メンデルスゾーンの明るさと、シューマンの響きを持った、さわやかな曲。深刻さなど、みじんもなく、心に残る美しいメロディーが次々と出てくる。それは協奏曲や室内楽についても同じことがいえる。没個性的と言えば、それまでだが、聞いていて、苦痛にず、それでいて、心の琴線に触れるものがある。どうして名曲になれなかったのか。
-・−・−・−・−・−・−−・−・ー・− ウェルナー・アンドレアス・アルベルト ハノーヴァー放送交響楽団 |
CPO
999 076−2 |
No2
ハンス・ロット 交響曲 ホ長調
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ブルックナーの交響曲第3番と同じく、トランペットのソロで、映画音楽<エデンの東>にも似たテーマで始まる。忘れがたいメロディー。スケルツォは<巨人>のそれが似ているか。フィナーレは、ブラームスの第1番のそれをイメージさせる。
マーラーの<巨人>と違って、曲全体が明快で、あくがないので、聞き易い。トライアングルが鳴りすぎるが。 ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・− セゲルスタム ノールカップ交響楽団 |
BIS
CD−563 |
No3
サー・ チャールズ・ヴィラース・スタンフォード (1852/1924) 交響曲第3番 ヘ短調 <アイルランド> アイルランドのダブリンに生まれる。ケンブリッジ大学卒業後、ドイツでライネッケ、キールに学ぶ。近代イギリス楽界の先駆。ヴォーン・ウィリアムズ、ホルストらを育てる。 |
スタンフォードが交響曲を書
き始めた頃は、イギリスには、交響曲を書く伝統がなかった。しかし1,2番はともかく、この3番は国際的に高く評価された。 アイルランド的な、愁いを帯びたメロディが、ふんだんに使用されている。曲の構成はドイツ的でがっしりしている。第3楽章アンダンテ・コン・モトはスタンフォードの最高の音楽だ。 ー・−・−・−・−・−・−・−・−・− ヴァーノン・ハンドレー
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CHANDS
CHAN8545 |