火星人がこっそりお気に入りのディスク

No1 
 
ヘルマン・ゲッツ 交響曲 ヘ短調 作9 
 (1840/1876)                                     スイスでオルガニスト、教師、合唱指揮者として活躍。歌劇<じゃじゃ馬ならし>知られる。ほかに、ピアノ協奏曲、室内楽等がある。                                                         
                      
 メンデルスゾーンの明るさと、シューマンの響きを持った、さわやかな曲。深刻さなど、みじんもなく、心に残る美しいメロディーが次々と出てくる。それは協奏曲や室内楽についても同じことがいえる。没個性的と言えば、それまでだが、聞いていて、苦痛にず、それでいて、心の琴線に触れるものがある。どうして名曲になれなかったのか。 
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 ウェルナー・アンドレアス・アルベルト 
 ハノーヴァー放送交響楽団  
CPO 
        999 076−2
No2 

ハンス・ロット 交響曲 ホ長調 
 (1858/1884)              
 ウィーンに生まれる。ウィーン音楽院で、ブルックナーに師事。マーラーとは学友で、2歳年上。若死にが惜しまれる。                                   

  
    

 ブルックナーの交響曲第3番と同じく、トランペットのソロで、映画音楽<エデンの東>にも似たテーマで始まる。忘れがたいメロディー。スケルツォは<巨人>のそれが似ているか。フィナーレは、ブラームスの第1番のそれをイメージさせる。 
マーラーの<巨人>と違って、曲全体が明快で、あくがないので、聞き易い。トライアングルが鳴りすぎるが。 
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 セゲルスタム 
 ノールカップ交響楽団
BIS 
       CD−563
No3 
 
サー・ 
チャールズ・ヴィラース・スタンフォード 
 (1852/1924) 
       
交響曲第3番 ヘ短調 <アイルランド> 

 アイルランドのダブリンに生まれる。ケンブリッジ大学卒業後、ドイツでライネッケ、キールに学ぶ。近代イギリス楽界の先駆。ヴォーン・ウィリアムズ、ホルストらを育てる。 

 スタンフォードが交響曲を書 
き始めた頃は、イギリスには、交響曲を書く伝統がなかった。しかし1,2番はともかく、この3番は国際的に高く評価された。 
 アイルランド的な、愁いを帯びたメロディが、ふんだんに使用されている。曲の構成はドイツ的でがっしりしている。第3楽章アンダンテ・コン・モトはスタンフォードの最高の音楽だ。 
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 ヴァーノン・ハンドレー 
 アルスター管弦楽団

CHANDS 
       CHAN8545
  
                         
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