近頃のCDの値段は・・20世紀の偉大なピアニスト達


 ネットサーフィンをしているうちに、神戸CD倉庫さんのBBSで教えてもらったのが、CDショップ「ヤマチク」です。ラインアップされているリストは、多くはないが、その値段には度肝を抜かれてしまいました。それなりに安いと思ってそれなりに買っていたのに、さらにそれよりも安いとは。爆社(バークシャー)からだと、運賃コストのほうが嵩むので割高になるが、こちらは国内なのでその必要がない。それと、当然なのだが日本語で大丈夫です。
 最初はメールを入れたのだけれど、結局電話で話をつけて購入したのが、<20世紀の偉大なピアニスト達>、CD2枚組が100巻−つまり200枚−入っています。35000円ほどで入手できました。しかも、発注してから翌々日です。昨年、1巻3000円程度で売り出されていたから、いったいどういう仕組みになっているのでしょうか?

               

 まずはアルゲリッチから。素晴らしい演奏に聴き惚れて、風呂に入るのが遅くなり、湯が冷めてしまっていた。クライバーンのチャイコP1は、それなりに有名な録音であるが、今まで聴いたことが無かった。これも感激物。ミケランジェリ、こちらもすばらしい。これだけの枚数にも関わらず、リパッティが全部ダブリ、フランソワとボレットが半分ダブリの他は、まばらなダブリだけでした。どのCDも70分くらいはいっているから、全部聞き終わるのは何時の日になるのでしょうか?

 少し不思議に思うのは、私も適当にピアノのCDを持っているのですが、ダブリが少ないってことは、取り上げられていない演奏家があるってことでしょう?はじめて聞く名前もたくさんあるにもかかわらず、知っている名前が入っていない。なぜなのでしょう?

 鍵盤の獅子王バックハウス、何故か1巻のみ。私が好きだからって、このボックスの制作者が好きだとは限らないのでしょう。ただし、タイトルにはBACKHAUS1と表記されていますが。ベートーベンのピアノソナタは、モノラルで音質がいまいちなので、かつて私がLPでよく聴いた(そして最近は全く聴かない)録音かなと思ったが、音色が少し柔らかく、ミスタッチがあるようだし、最後に拍手が入っています。ライブなのですね。ベートーベンのピアノソナタは、モノラルとステレオの2組だけだと思いこんでいました。調べてみるとライブで5,6曲残しているようです。ベートーベンのソナタは、ケンプのとで双璧をなしてると思います。ドイツ正統派、ガチンコベートーベン。
 シューリヒトの指揮で、ブラームスの第2協奏曲。オケの音を聴いて、「ああ、ウィーンフィル」。やっとウィーンフィルの音色がわかるようになりました。バックハウスは、この曲をSPでベーム/ザクセン、ステレオでベーム/ウィーンと2回入れています。どちらもLPで聴いたのだが、よく覚えていません。この曲自体があまり好きで無かったからでしょう。ところが今年になって、聴こうと思ってCDを買い始めたとたん、不思議なもので、爆発的に増えてしまいました。リヒテル/マゼール、ギレリス/ライナー、フィッシャー/フルトヴェングラー、ツィンマーマン/バーンスタイン、ギレリス/ヨッフム、そしてこれと。
 何かで読んだことがあるのだが、「バックハウスのピアノと、ベームの指揮で、ウィーンフィルの3拍子そろったのが最高のコンサートだ」と。
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 ワイルドは、1915年生まれのアメリカのピアニスト。全く名前を知りませんでした。当然経歴などは、全く知りません。英語の解説の解読はイヤだし。このシリーズでは、アレンジ&トランスクリプションばかりを集めています。このジャンルは私の大好物なので、大いに楽しみました。ワイルドって言う人は、肩が凝らないというか、聞き手を楽しませるというか、どうして、こんな良いピアニストがマイナーだったのでしょうか?
 ベニー・グッドマンを書いていて、思い出したのだが、「ラプソディー・イン・ブルー」を、トスカニーニ指揮のNBC交響楽団、グッドマンのクラリネット、そしてピアノがワイルドで、1942年11月の録音があります。この時のワイルドは、ずいぶん若かったことになります。

 プレトニェフが「クルミ割り人形」と「眠りの森の美女」のアレンジものを弾いているが、こちらの方は、面白みが全くなくて、退屈そのもの。この手の曲は、楽しく聴かせるのが第1条件のはず。テクを見せるだけのものでは無いとは思うのですが。

 アルゲリッチについて。先日、我が師でもある叔父貴と話をしていたら、アルゲリッチがカラヤンと似ているとおっしゃるのです。聴いていて、人を引きつける魔力がある、カリスマ的なところがある。そう言われればそうなのかも知れません。ピアニストにうぶな私は、それに引っかかったのかもしれません。

 購入してから、はや3週間。かなりな量を聴きました。どうしても、ショパンが多いです。同じような曲を聴いていると、ついつい感動がどこかへ飛んで行ってしまっています。ネタになるような演奏に巡り会わねば。
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