出演者 エルンスト・オッテンザマー Erunst Ottensamer(クラリネット)
マルティン・ガブリエル Martin Gabriel(オーボエ)
ティボール・コヴァーチ Tibor Kovac(ヴァイオリン)
シャルロッテ・ライトナー Charlotte Leitner(ソプラノ)
足立桃子 Momoko Adachi(ピアノ)
演奏曲目は、ロッシーニ、モーツァルト、ウェーバー、ヴェルディ、J・シュトラウスなどのオペラとオペレッタから、序曲やアリアを編曲した曲や、ファンタジーなど。(編曲者あるいはファンタジーの作曲者についてのデータはありません)
この演奏会は、羽ノ浦町とNTTドコモ四国が主催しており、入場料は超破格低料金@500。全く持って有り難いことです多謝。そのせいか、超満杯で、パイプ椅子まで出ていました。
ステージ両端にも椅子が並べられており、上がってきてくれとの案内がありました。ウィーンフィルの演奏会では、そのようにしているので、徳島でも同様にしたいと、演奏者からの指導があったそうです。お言葉に甘えて、休憩後の後半はステージサイドに上がりました。前半は高校生が全席いたのですが、居づらかったのか消えてしまって、私一人だけでした。あと、席が取れなかった3人組だけ。なんでも、この試みは徳島では初めてらしい。こんな機会などめったにあるものではない。
ステージ上で聞くと、音は悪いです。ホール自体が、客席めがけて音が出るように設計されているからです。ソプラノの声などは、客席では、「ほんとにマイクを使っていないの?」と家内に尋ねられるほどすごい音量なのですが、ステージ上だとフィルターを通したようにしか聞こえません。横を向いたときには、直接聞こえるから、やはりすごい声量だとわかります。
演奏者との距離が、ほんの数歩。楽譜だって、自席から読めます。今どこを演奏しているって。指使いなども、斜め後ろだから、よくわかります。プロにこんなに間近に接近できる機会なんてまずないでしょうね。
オッテンザマーは5年ほど前に、徳島へ来ています。あのときは木管五重奏団でした。ガブリエルもいっしょでした。娘達と聴きに行きました。二人ともクラリネットをやっているからです。あのときに始めて、クラリネットの本物の音が聞けて、感動しました。オッテンザマーの音って、基本的に柔らかいのです。そして、音色が綺麗。茶目っ気があるから、今日の演奏会にも、割れた音をわざと出したりなんかしていたけれど。
ヴァイオリンのトレモロを聴いたとき、シュランメルを思い出しました。ピアノをアコーデオンやギターを置き換えて、クラリネットをG管にすれば、それでできあがりです。そんな曲もありましたね。
ソプラノのアリアも、ピアノ伴奏だけでは少し堅苦しいですが、管楽器が付くと、それは楽しい音楽になります。先に書いた、クレッカーにCDがあります。
帰りには、おきまりのCD販売。もちろん、サインして頂きました。
1枚目は、今日の演奏曲目と重なっています。タイトルも同じ。ピアノの足立さんが楽譜を用意したと書いてあります。ウィーンのメンバーから信用を取っているのですね。将来有望株だ。こちらは、CDに直接4人分のサインを頂いております。
2枚目は、オッテンザマーのクラリネットで、ブラームスのソナタ。ブラームスの渋い曲をどうこなしているか楽しみだ。
サインを終えて、観客に手を振るオッテンザマーです。端っこに写っているのは、今回NTTドコモ四国の中澤さんですね。今後もこのような演奏会を期待しています。
ツーショットで写って頂きました。この後も引っ張りだこで、写真撮影に答えていました。今回の来日が5回目だそうです。ファンがまた増えたことでしょう。