「阿波十郎兵衛屋敷」
徳島の100年スギ 屋根支える(日本経済新聞 四国版 2006年1月21日(土) 掲載記事)
人形浄瑠璃施設改修で使用
樹齢100年という徳島スギの大径木を屋根の構造材に使って改修した「阿波十郎兵衛屋敷」が3月、徳島市でお目見えする。使用する大径木は直径70センチあり、これだけの国産材を使う建物は、最近では珍しく、施設が徳島スギのPRにもつながればと、期待が高まっている

構造材は大径木の中心の赤い色をした部分を縦45センチ、横30センチ、長さ10メートルの角材に削って使う。赤心材は耐久性が強く、防虫効果もある。現在の倍に広げる人形浄瑠璃芝居の舞台と客席の天井を支える梁(はり)として使う。
徳島スギの高級材を育て住宅建築まで手がけるTSウッドハウス協同組合(三枝直芳理事長)が大径木を供給。同組合は樹木を切り倒した後、葉を付けたまましばらく放置する徳島独自の天然乾燥法で知られている。
PR期待、協組が大径木提供
徳島県は阿波十郎兵衛屋敷を現存数が100棟を超え全国最多を誇る農村舞台の中心施設に位置づけ、阿波人形浄瑠璃芝居の発信基地とする考え。農村舞台の多くは舞台を支える梁には長さ10メートル前後の大径木を使う例が多く、十郎兵衛屋敷も大径木を構造材に使って、風水害や震災に耐えてきた農村舞台の伝統を引き継ぐ。
media player で上棟の様子をご覧いただけます
十郎兵衛屋敷が新装 記念公演、県内外から大勢のファン
徳島新聞 2006年 4月1日 掲載記事より

 阿波人形浄瑠璃の発信拠点となる徳島市川内町の阿波十郎兵衛屋敷が一日午前、リニューアルオープンし、記念公演には県内外から大勢のファンが訪れた。

 午前十時から約七十人が出席して記念式典があり、勝浦座が木の香りが残る真新しい舞台で「式三番叟」(しきさんばそう)を上演。この後、飯泉嘉門知事が「来年秋の国民文化祭を控え、文化の創造、発信拠点として今後さまざまな事業を展開したい」とあいさつ。テープカットでオープンを祝い、施設運営に功績のあった阿波十郎兵衛座など四団体と二人に感謝状が贈られた。

 全面改修された舞台と観覧席(百二十八席)は、ガラス張りの屋内施設へと生まれ変わり、冬場や悪天候時にも年間を通じて人形浄瑠璃を上演できるようになった。舞台の大型スクリーンでは、上演時間(平日午前十一時、土・日曜と祝日午前十一時と午後二時の二回)以外の開館時間に、人形浄瑠璃の歴史などを収めた映像が楽しめる。

 同施設は本年度から指定管理者制度が導入され、県文化振興財団が管理運営する。

【写真説明】勝浦座が「式三番叟」を上演したリニューアルオープンの記念式典=徳島市川内町の阿波十郎兵衛屋敷,堂々とした木頭すぎの木組みです。


クリックすると大きくなります

使用材でテーブルを制作しました
クリックすると大きくなります
TS WoodHouse 協同組合