2006春の植林ツアー Waysさんの報告です。

植林ツアーその1。

行って来ましたよ!徳島植林ツアー (@^0^@)♪  
期待以上の濃い内容で、好奇心をフル回転させた二日間。 やはり現場
にいる人の言葉の重みは違う!と感じさせられました。 
まだまだ興奮冷めやらぬてんちょうより、
   〜 植林ツアーご報告 〜 

前書きでも書きましたが、この週末、ワイルドクラフトさんの家具で
 使われている杉の生産団体TSウッドハウスさん主催の植林ツアーに 
一泊二日で参加して参りました! 

今回は杉の梁の強度実験であるとか、虫食い実験の結果等を見せていた
だき、天然葉枯らし乾燥の杉で作ったモデルハウスの見学をして、
 実際に杉とケヤキの混合林を作るための苗木植えの体験をさせていた
だいたのですが・・・、 
もうね、非常に大変、誠にとても勉強になりました!!(^−^) 
TSウッドハウスさんの何が素晴らしいって、こんなに林業が苦しい 
時代に、「効率」だけではなく、木の本来の長所を活かした伝統的手 
法による木材作り・家づくりにこだわっているという事なんですが、 
更に様々な実験や研究によって、その良さを科学的な視点で証明され 
ているのですから本当に頭が下がります。 
その方が安く早く仕上がり、見た目も良くなるという事で、家づくり 
においても、他のあらゆる分野で行われてきたのと同様、工業化の発 
想が取り入れられてきました。
 効率重視の材の生産方法・家の工法は、人間への健康被害という副産 
物をもたらし、家の寿命を短くし、使用する材の変遷で国内林業の衰 
退の要因ともなり、森の荒廃にも貢献してきました。
 
しかし、本来の木の特徴を活かした丁寧に育てられ天然葉枯らし乾燥 
の杉は梁としても充分耐えうる強度がありますし、更にシロアリなど 
の害虫への耐性も一般の高温乾燥の材と比べて圧倒的に高いのです。 

香りの特徴も素晴らしく、モデルハウスに入った途端の、また製材所 
のあの爽やかな香りは、天然葉枯らしの材だからこそ。 
天然葉枯らしの材から出る香りには、眠りを促す効果もあるんだとか。 
高温乾燥では、その香り成分まで飛ばしてしまいますから、材として 
もう全く違うものになると言っても過言ではないのです。
 
さて、TSウッドハウスさん曰く、「我々は一番バッターです」とい 
うのです。 
まずはヒットで塁に出て、それを活かした形で設計士さんが図面をひ 
いて、大工さん、左官屋さん、指物屋さん、木工さんが素晴らしい技 
術で組み立て、作りあげてくれて、ようやく完成するんだと。 
彼等の技術の為にも、材からこだわり次に繋げることが大事なんだと。
 そしてこのような材や技術を伝承していく為にも、後押ししてくれる 
施主さんがどんどん増える世の中になって欲しいと。
 
まさにその通りですね。 
こだわってる生産者や伝統産業を支援するのは、
施主=つまり消費者 なんですよね。 
"安いものには理由があり、高いものにも理由がある。" 
もちろん経済的に仕方が無いという経験を、おそらくほとんどの人が 
されてるでしょうし、もちろんそれを他人が否定することなんてでき 
る話ではないと思います。 
しかし、今の時代、高い理由を知ることなく、安いものを求めるのは、 
罪なことかもしれません。 
理由は何であれ、消費者の選択が、生産者や文化を生かすこともあれ 
ば、殺すこともあるという事を我々は肝に銘じなければいけないんで 
しょうね。

杉の梁としての(?)強度を試す実験機械です。

10トン以上もの圧力に耐えました。充分な値だそうです。
イエシロアリによる選択食害試験の実験結果。左奥がスギ辺材、真ん中がベイマツ心材、右奥がたしかベイツガの心材、左前がスギ心材、右前がヒノキ心材。手前二つの天然葉枯らし乾燥の心材(真ん中の部分)は全く食べられてません。左奥のスギ辺材も心材のところは食べられてませんね。


モデルハウスの外。雨戸を閉めてから撮っちゃいました。。失敗です。。それにもっといい角度があったよなあ。

モデルハウスの中。説明の様子。写真が良くないね。すいません。
でも、こちら土間があって、囲炉裏があって、和室があって、確かカウンターキッチンだったですし、リビングには大きな杉テーブルがあり、庭へ張り出したテラスも天気のいい日には最高でしょうし、二階の寝室+フリースペースも快適でしょうし、とてもいい感じ。香りが良いのです。
ちなみに、こちらにはワイルドクラフトさんの家具も満載。

いざ、昨年伐採した伐りだし現場へ。
細い山道はこんな感じで。後ろの4人は実はウェイズのスタッフなのです。

97年生の杉の木です。山側に切り株にかけて切り倒します。そんで天然乾燥。。
一緒に参加した坊やが年輪数えてます。89しか数えられなかったけど、まあそんなもんですよね。

家の向こうに見えている傾斜角度30度はあろうかという地面に植林します。
ちなみにここは二年前の台風の大雨で地崩れしたところ。

まずはプロの方のデモンストレーション。深く小さめに掘って、斜面に直角になるよう植えます。直角に植えても、すぐにまっすぐに上を向くんだそうで。

杉の苗木。結構かわいいんです。

ケヤキの苗木。細い細いです。これ、伐期が来るのは一般的には200年後なんだとか。。まあもっと早くに伐ることもするようですが。
しかし、これぞまさに未来を作る仕事ですね。

はい、作業後にいただいた、日本の食材で作ったマレー風スパイスカレー!
留学中のマレーシア人の方が作ってくださいました!うまかった!ありがとう!

名前はチコちゃんやったかな、思わぬところで会ったチワワ犬に癒されました。。おばさん達とのお話も楽しかったなあ。
以上で、写真レポートおしまい。。。

植林ツアーその2

あともうひとつ林業家の方が仰ってた心に残ったお話。

  スギだって枝を払われて、ストレスがかかるんだと。
  そうなったら、必死に生きようとするもんだと。
  花粉を多めに飛ばすのもわかるわな。


うー、なるほど。
スギの絶対量が多いから、花粉が多いという事はさておき、
植物の立場に立つと本当はそういうことがあるのかもしれません。

いや、ある気がします。


  人間の都合で、節のない大きな木を作る為に、
  枝を払って間引きをしている訳やけど、
  そうやって人間に自然を合わせていくのがいいのか、
  自然に人間が合わせていくのがいいのか。。


そら、ある程度人間に自然を合わせていかなければ、経済的にとても苦労したりすることがあるだろうと思いますし、仕方ない部分も多分に多分にありますよ。

でもね、自然に人間を合わせていける余地って、我々の生活の中にもっともっとたくさんある気がします。


世の中で普通だ、当たり前だと思われていることで、それが自然の摂理に沿ってないおかしな事なんてたっくさんありますもんね。

見た目と便利さが優先され、無駄とゴミと汚染が知らないところで何の疑問もなく垂れ流されてる。。


今の社会はそんな感じ。


そんな感じで、今日はここまで

TS WoodHouse 協同組合