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■植林ツアーに参加。その1
今年も例年通り春の植林ツアーに参加してきました。ツアーの日程は3月25日(土)にTSモデルハウスや製材所を見学。26日(日)に実際に山に入り植林体験です。
植林ツアーでは植林の体験はもちろんのこと、ワイルドクラフトで使用している木材、TSウッドハウス協同組合のつくる木材がどこでどのようにして生まれ育っているのかを、見ていただくことを目的に毎年春に開催しています。今回はウェイズショップのみなさんにもご参加いただいて杉とケヤキの苗を植えてきました。
ウェイズショップはこんなお店です。
社会にやさしい生活雑貨店 WAYS SHOP ワイルドクラフトの家具も販売しています。
ウェイズショップ
ツアー参加者は貸し切りバスに乗って神戸からやって来ます。わたしはTSモデルハウスで参加者と合流することになっています。
午後2時過ぎにバスがやってきました。ここで参加者のみなさんと合流。ウェイズショップのメンバーは「てんちょう」竹田さんを筆頭に5名が参加してくれました。今年のツアーはおもしろくなりそうです。
モデルハウスではワイルドクラフト製のテーブルやチェア、子ども家具などが置いてあります。木の表情、肌ざわり、そして香りについて説明させていただきました。
TSモデルハウスを後にして、那賀川下流域にある佐々木さんの製材所と三枝さんの製材所を見て回ります。
清流那賀川の最上流にあるのが木頭林業地帯。そして那賀川下流域にいくつもの製材所が点在します。
昔は山奥から杉丸太を町まで運ぶことはとても困難なことでした(今でも困難)。そこで、切り出された木を運ぶ手段として「木頭杉一本乗り」という方法が生み出されたといわれています。人が杉丸太に乗って川を下り町まで運んだそうです。杉丸太一本乗りは町の行事として今でもその技術は継承されています。
詳しくは那賀町ホームページ 観光スポット
那賀川の土手にバスを止めて佐々木さんの製材所に入っていきます。積んである丸太はどれも樹齢60年以上のものばかり。(写真1)中には80年を超える大木もあります。
佐々木さんのところでは主に床材「こもれび」を製造しています。製材所のあちこちで丸太から板に挽いて桟積み乾燥しています(写真2)。桟積み乾燥とは風通しをよくするために、木材間に桟をはさみ積み上げて乾燥させる方法です。十分に乾燥された板は本実加工されて「こもれび」となって出荷していきます。
なぜ樹齢60年以上の木を使うのか?それには理由があります。
丈夫で長持ちする家や家具をつくるためには十分に成長した木を使うことが重要なのです。
杉は木目がはっきりしていて、やわからい部分と堅い部分の差が激しい素材。重量は軽く辺材(樹皮に近く白い)と心材(淡い赤から黒褐色)の差がはっきりしています。
伐採した切り株を見ると中心部が赤く、周辺が白くなっていて、赤い部分が心材、白い部分が辺材。辺材は常に樹皮から約20年の部分にあたります(写真3)。つまり樹齢40年の木は心材部分が約20年、辺材部分が約20年なので全体に白っぽい印象を受けます。樹齢60年以上の木は心材部分が約40年と赤みがちな感じになり、年数を積み重ねるごとに赤い部分が多くなっていくわけです。
詳しくは府中家具工業協同組合 ホームページ 木材の基礎知識
辺材(白い部分)は栄養を蓄える働きがあり、水分と養分が多く変色したり腐りやすい特性があるので「ものづくり」には適しません。また、心材(赤い部分)はすべての細胞が死んで固定化した部分なので腐りにくく虫がつきにくいのです。したがって「ものづくり」をするときはできるだけ心材部分を使うべきなのです。しかし、心材部分であっても随と呼ばれる中心部分は未成熟な部分なので、使用目的によっては使わない方が良い部分です。
つまり、40年生の杉を例にして説明すると、辺材部分と随と呼ばれる部分を取り去ってしまった場合、ほとんど使える部分が無くなってしまうということです。
私たちが町の材木店で見かける杉材は樹齢40〜50年程度のものがほとんどで、60年生以上のものを見る機会は少ないです。年数が経てば経つほど台風などで倒れたりするリスクが多くなるので、利益を最優先した林業経営から考えると早いうちに切って出荷したいと考えるようです。
コスト意識も大切だと思いますが、林業家も材木商も住宅メーカーも自分たちの目先の都合で安い素材、安い素材と、そっちの方向に走っているような印象を受けます。そんなことが素材の価値を落としてしまっていることに気づいて欲しいです。
森を守るという視点から考えたとき、間伐材を積極的に使っていくことは大事なことです。ワイルドクラフトでも以前は間伐材を使っていたこともあったのですが、どうしても辺材(白い部分)の多い間伐材から価値のある製品を創り出すことができなかったのです。今ではTSウッドハウス製「葉枯らし乾燥」60年生以上の素材のみを使用しています。 |